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財団の概要

ごあいさつ

一般財団法人理数教育研究所 理事長 岡本和夫

現在の最重要課題は,持続可能な科学技術の開発とそれを担う人材の育成である,と言っても言い過ぎではないでしょう。

中等教育から高等教育への接続を担うべき高大接続改革の実効性のある推進が求められている今日,新しい学習指導要領が全面実施されました。そこでは,①知識及び技能,②思考力,判断力,表現力等,③学びに向かう力,人間性等,の三つの柱ですべての教科等が再整理され,学びの向上が求められています。

この考え方は,小学校,中学校,高等学校での授業展開だけに留まらず,高等教育にも通用します。持続的かつ広い場面で将来への希望の芽を生むことが喫緊の課題でありましょう。

一方,理数科での学びという視点からは,上に引用した三つの柱はずっと堅持してきたことであり,私どもが取り組んできた事業がいよいよ重要なものになったと自負しています。

理数教育研究所は,「理数科教育の振興と活性化に向けて,小さな一歩を踏み出し,将来への希望の種を撒き,科学と文明の向上と我が国の進展に寄与・貢献していきたい」という創立以来の思いを大切に,事業を進めてきました。これまで歩んできたこの道を踏みしめてさらに先を目指していきたい,と思っています。

AIの発展が社会的に強く求められていますが,そのためには数理的知性に基づく多様な人材の育成が必要です。新しい将来が希望に満ちたものとなるように,この最も重要な課題に今後とも力を向けていく所存です。

多くの方々のご支援とご指導を重ねてお願いいたします。

一般財団法人
理数教育研究所
代表理事(理事長)
岡本 和夫